放課後、ともかと姫と帰ろうとして2組へ行くと2人はいなかった。

2組の子に「ともかちゃんと姫は?」

って聞いた。

「ともか達ならもう帰ったよ!!」

(えっ…帰ったの…?どうして何も言ってくれないんだろう…。)

その日はそのまま1人で帰った。

翌朝、いつもの待ち合わせ場所に行くと2人の姿はなかった。

私はメールをした。

『2人とも今日休むのー?私先行っちゃうぞ☆早く来ーい(・ε・)/”―秋花―』

けれど、返事は返ってこなかった。

私は待って、待って、待ち続けた。

ここに来ることはないとわかっていても待ち続けた。

キーンコーン…♪

気付くともう4時だった。

学校のチャイムが聞こえ、我にかえった。

前方からどんどん中学生がくる。

その中に―…いた。

ともかと姫が。

私は休んだことなど気にせず、2人を驚かそうとして陰に隠れた。

2人が近付いて飛び出ようとしたその時!!

「なんかさー秋ってひどいよね。茉莉が気付いてくれてよかったよねー♪」

(私がひどい?茉莉ちゃん?何のこと?)

姫も言った。

「うちらの愚痴言ってたんやろ?やり方汚なすぎ!!」

うかつだった…。

まさか茉莉がこの2人に手を出していたなんて…。

私はそのまま走って家に帰った。

「ちょっと秋花っ!!今日学校どうしたの?!今、先生から電話があって…秋花っ?!」

今の私にはお母さんの声なんか聞こえない。