私はメールを打ち返した。

『千っ?!
何で今頃メールするの…?』

『ごめん…』

『友達…また友達に戻れるかな…?』

『きっと…。』

パニクっていたが、こんなやりとりをしていた。

今でもこのメールは保存してある。

次の日、準備万端で試験会場へお母さんと向かった。

お母さんはもしものために15万円を持って…。

私が落ちていたら、お金を持って私立へ走るため用にだろう…。

胸が高鳴る。

私は貼られてある合格者番号をそっと見た。

1084番…

これが私の受験番号だった。

1076…

1077…

1081…

1083…

…ない…。

やっぱり無理だった。

所詮、入試前2ヶ月で頑張っても無理なのか…と…。

その時、同じ中学の結宇が声をかけてきた。

「秋花ちゃんっ!!」

結宇の手にはパンフレット…それは合格を意味していた。

「頑張ったけど、落ちちゃった。」

私は結宇に苦笑いをして見せた。

「えっ?!もう一度よく探そ!!段が変わってるし、見にくいんだよね!!番号は?」

「せ…1084…。」

私がそう言うと結宇は探し始めた。

そして、結宇の高い声が私の耳に響いた。