…全力は尽くした。

やるだけやった。

あとは結果を待つだけ。

合格発表までの1週間は勉強を忘れ、遊びに励んだ。

合否はまだ決まっていなかったが、成美と愛心と簡易旅行会社へ行き、ディズニーランドのツアー予約をしてきた。

卒業してから…宝と美麗とは1度も会っていない…。

悠真はどうなったのか…。

宝や美麗はどうしているのか…。

色々考えながら日々を過ごしていた。

勉強していた時間は長いのに…遊んでいる時間はあっという間だった。

いよいよ明日が合格発表の日…。

どうか無事に合格していますように…。

神に乞うわけではないが、そっと願った。

携帯のアラームをセットして寝ようとした時、携帯が鳴った。

そのメールは【受信フォルダ】に入った。

あの日見たアドレス…そう…入試の日に届いたメールアドレスからだった。

メールを開くとそこにはこう書かれていた。

『入試お疲れ様。
明日は合格発表の日か。
合格していることを願います。
あの日の俺を許して下さい。
そして、これからも友達でいてくれますか?』

やっとわかった…。

この文脈…。

この文の打ち方…。

この内容…。

誰と間違えるの?

1人しかいないのに…。