千はそう言うと、先生に絆創膏をもらい、唆弥と一緒に体育館へ戻って行った。

(あ…あかぎれ…。)

千は冷え症で、毎年冬から春にかけて、霜焼けやあかぎれになっていた。

私もよく霜焼けになる方だから、よく一緒にお互いの手を温めていたのを覚えている。

私は千達が保健室を出て少し経ってから、体育館へ向かった。

卒業式練習は終わり、いよいよ明日が卒業式となった。

夜、私はみんなにメールを送った。

『こんばんは!!
いよいよ明日は卒業式だね。
みんなと離れるのは寂しいよ(T_T)
だけど、夢に向かって頑張ろ☆
みんなと一緒に過ごした3年間は私にとって一生のたからものになったよ!!
今までありがとう☆
君に幸あれo(^-^)o』