卒業式前日、その日は1日中卒業式練習だった。

体育館に向かう先で、唆弥と千に会った。

「よっす。」

唆弥が声をかけたので、「おはよう。」と返事をした。

千は…無視…。

わかってたことなのに、悲しくなって泣きそうになった。

体育館に入り、椅子に座る。

私の出席番号は美麗の次だから、隣は美麗だった。

なんか気まずくて、瞬きの回数が増える。

練習はどんどん進み、合唱となり、ステージに並ぶ。

千の伴奏が流れる。

千との想い出も同時に流れる。

私は堪え切れなくなってステージを下りた。

先生に気分が悪いと伝え、保健室へ行った。