落ちたら私立…私立へ行くお金の余裕は家にはないから、何が何でも公立である県2の高校へ行かなければならない。

ランクを下げれば安心できるけど、私はどうしても県2の高校へ行きたかった。

だから、最後まで諦めないことを決めた。

「華恋が決めたなら、しょうがないよ。」

「ごめんね…。でも、高校違っても一緒に遊ぼうね!!」

「うん!!」

それから、心配して進路を変える人が増えてきた。

みんなそれぞれの道を歩いていく。

今まで当たり前のようにそばにいた仲間が、遠くへ行ったりしていく。

そして、学校では卒業式の準備も着々と進んでいった。

卒業式の歌の伴奏者は千に決まった。