学校ではひまがあると受験勉強をしていた。

本当は美麗達と仲良くなくなって、一人でいるのが寂しかったからなんだけど。

昼休み、参考書を広げていると華恋が私のもとへ来た。

「私、受験校、ランク下げる。」

「どうして?!」

突然の華恋の発言に私は戸惑った。

華恋とは同じ学校へ行こうって約束していたから。

「もう無理だもん。諦める。」

「諦めないで頑張ろうよ?」

「落ちたら私立だよ?」

「…っ!!」

私は言葉を失った。

滑り止めで受けた私立は合格していた。

が、私が今やろうとしているのは大きな賭けなんだと華恋の言葉で思った。