帰り道、美麗は私達に言った。

「あたし、高校行かない。悠真のそばにいたいし。延命ってきっと、ものすごくお金かかるだろうから、悠真のお母さんだけじゃ難しいだろうから、少しでも足しにしたいし!!」

「悠真君、お父さんいないの?」

私は咄嗟に聞いた。

「うん。悠真が小さい時、病気でね…。」

美麗が寂し気に言った。

「そっかあ…。寂しいけど、美麗が決めたことだもんね。頑張りなよ?働き口も、見つけてかないとね。」

幸が言った。

「親にはなんて言うの?」

私は心配になって聞いた。

美麗は言った。

「親は、あんたの人生だから好きにしろって。」