私達が病院を出た頃、後ろから美麗が走ってきた。

「美麗っ?!」

私達の声に立ち止まり、美麗が振り返った。

手にはくしゃくしゃになった、悠真のお母さんからの手紙。

瞳いっぱいにたまった涙。

「悠真のお母さんからの手紙…悠真のお母さんのとこ行かないと…。」

「一緒についていこうか?」

「あ…うん…。」

私達は美麗を支えながら悠真の家へと向かった。