授業開始まであと10分。

私とゆっちゃんはAクラスで宿題を頑張っていた。

解けない問題に頭を悩ませていたその時!!

「宝ぁー☆」

「おー!!秋花とゆっちゃん!!」

「愛の手をー…」

私とゆっちゃんがそこまで言うと宝は納得し、「教えてあげるから…。」と言ってわかりやすく教えてくれた。

「終わったぁー☆」

「ありがとう♪」

そう言った時!!

キーンコーンカーンコーン…♪

「あ!!戻るね!!」

私は急いでBクラスへ戻った。

「遅ーい!!ペチッ!!」

英語の教科担当の渡先生だ。

「先生、ごめんなさーい♪」

そう言って席に着いた。

ぼーっとしていると…どうやら当てられていたみたいだ…。

「秋花、どうなる?」

「えー…"見ての通り"だと思います。」

「そうだ!!これは大切な連語だぞー!!覚えておくよーに!!」

(あってたんだ…。宝、ありがとう。)

キーンコーン…♪

「よし!!宿題はこことこことここだからやっておけよ!!」

渡はそう言い残していった。

1限目の英語は終わった。

先生が出て行ったと同時にゆっちゃんと歩が私の元へと来た。

後藤歩は中2の時、同じクラスで仲良くしていた。

3人で仲良くしゃべっているとチャイムが鳴った。

「えー!!もう10分経ったのー?」

ゆっちゃんが言う。

「まあいいじゃん?ほら、Aへ戻りなよっ☆」

そう言って2人を戻した。

2限目の英語ー…。

まずは進路の話をされた。

「もうそろそろ行きたい高校見つけたかー?」

渡は辺りを見渡す。

キンッ。

目があった…。

「秋花は行きたい所決まったのか?」

みんながこっちを見る。

「…まだ決めてませーん♪」

「そうか。決めたら勉強頑張るんだぞ!!」

「はーい☆」

「よし!!じゃあ授業始めるぞー。」

(行きたい高校か…。)

私はどこへ行きたいんだろう…。