私は給食に手を付けず、昼休みを迎えた。

いつものベランダで美麗達と集まる。

みんな口を開かなかった。

こんな時、どうしたらいい?

誰かにすがりたくて、誰かに聞いてほしくて仕方なかった。

いつまで経っても涙はとまらなかった。

千との想い出がありすぎて…。

想い出の分だけ、涙が流れる。

時間だけが過ぎて行った。

帰り道、いつものように何気なく携帯で音楽を聞く。

そして、何気なく千からの手紙を読み返す。

どうしてこういう時って、すべてが今の自分に合ってしまうんだろう…。

何気なく聞いていた曲は、コブクロの《未来への帰り道》という曲だった。

サビの部分が、まさしく自分を表しているかのようで、すごく共感したのを、今でも鮮明に覚えている。