ピロリロリーン♪

「あ…メールだ。」

『塾の宿題やった?うち、まだやっとらん↓↓だから早めに行かん?―夢乃―』

(ゆっちゃんらしくなーい(笑))

『私も♪2人でやろっかあ!!早めに行こおっ☆―秋花―』

「お母さーん!!今日早めに行く!!ご飯~♪」

「なあにー?またゆっちゃんに宿題写させてもらうのー?」

「ううん!!一緒にやるの!!」

急いでご飯を食べ、スエットに着替えて塾へ行った。

私が通っている塾は結構頭の良い人が多い。

ずば抜けてできる人も少なくはない。

約5分くらいで着いた。

「終わったら電話する!!ありがと♪」

バタン。

建物の扉を空けて中へ入ると塾長や先生達があいさつをしてきた。

「秋花ちゃん、こんばんは。」

「こんばんはー!!」

スリッパに履き替え、ゆっちゃんを待つ。

「千君、こんばんは。」

来たのは藤沢千だった。

千とは小学校の頃から色々あった。

縁がとても強いような気もする。

(中3になってから千としゃべってないなー。話しかけてみよっかな。)

「やほー☆千!!」

「おっ!!秋花ー。久しぶりー☆」

「久しぶりにしゃべるよねえ♪まあ、これからもよろしくー!!」

「しゃーねえーで世話したるっ☆」

「何やとー?!」

私が言うと千は走ってクラスへ行ってしまった。

そのすぐあとにゆっちゃんが来た。

「秋花ー!!遅くなってごめん!!」

「んあ?いいよー!!」

この塾では2つのクラスがある。

AクラスとBクラス。

クラスの分け方は点数順で点数の高い人からAクラス→Bクラスとなっている。

もちろん私はBでゆっちゃんはA。

宝もA。

伝君もA。

千も…A…。