「知らない番号…もしもし?」

美麗が電話に出る。

「美麗ちゃん?!悠真が…悠真がっ!!」

それは悠真の姉からの電話だった。

「真桜ちゃん?!どうしたの?!悠真どうしたの?!」

美麗は錯乱していた。

「とにかく病院来て!!」

プツッ…

「美麗、悠真君大丈夫なの?」

裕貴が声を投げかける。

だが、美麗は放心状態だった。

「病院、行こう!!」

幸が立ち上がる。

「あたし、美麗を送ってくるから!!」

幸は美麗を抱き抱えあげる。

「なら、私タクシー呼ぶね!!」

裕貴は携帯を取り出すと、電話をし始めた。


「じゃあ私、先生に言っとくよ!!」

私は走って職員室に駆け込んだ。