クリスマスはもうすぐそこまで迫ってきていた。

そんなある日…。

いつものように学校に行って、美麗達と話す。

「悠真がさ~…。」

美麗の恋愛話に、私と幸と裕貴は耳を傾ける。

宝は相変わらず不登校のままだ。

メールを送ったことがあるが、アドレスを変えていたようで、エラーで返ってきていた。

「秋花ちゃんきてっ!!」

突然の声に振り向くと、千の友達の唆弥がドアの辺りで手招きをしている。

「ちょっ、ごめん。」

美麗達の輪から抜け、唆弥の元へ行った。

「何、唆弥君?」

「千が話あるから、いつものベランダ来てって。」

「千が?わかった。ありがと!!」

唆弥にお礼を言って、私は千の元へと急いだ。

「千っ!!話って?」

「おお、秋花。まあ座って。」

私は千の隣に腰を下ろした。

「秋花、イヴの日空いてる?」

突然すぎて、心臓の高鳴りは一気に最高潮となった。

だけど、思っている事が素直に表現できなかった。

私は照れ隠しのために、素直になれなかった。

「まだそんな先のことわかんないよっ!!」

私は立ち上がるとクラスへ戻っていった。

これが2人並ぶ最後の日だとは気付かすに…。