「わあっ!!雪だ。千、見て見てっ!!」

私は千と勉強会をしていた。

もちろん勉強はしていない。

「寒いと思った…↓↓」

「ねっ!!外行こう☆」

「マジありえねえ…。」

「いいからっ☆」

私は千を連れて外へ出た。

「きれいだねえ。」

私は空から降ってくるたくさんの雪を見つめていた。

「えいっ!!」

ビシャッ…。

「冷たあっ…!!千っ!!」

千は雪玉を投げてきた。

しばらく私達は雪合戦をした。

幸せな時間…。

大切な人といる時間…。

時が止まればいいと思った時間。

「そろそろ帰るわ。」

千は服についた雪をはらった。

「わかった。」

「また電話するから。」

「うん。待ってる。」

はたから見ればきっと、仲良しな恋人同士。

季節は冬。

世間はラヴソングともうすぐ迎えるクリスマス色に彩られていた。

そして受験生は、ラストスパートをかける時期に差し掛かっていた。