不自然だっただろうか…。

きっと不自然だっただろう。

でも私は、宝と目が合わせられなかった。

家に帰って、ベッドに伏せた。

しばらくして眠りに入った。

そして…夢を見た。

宝が私に背を向けている。

〔宝っ!!宝っ!!〕

いくら呼びかけても返事がない。

〔宝ってばっ!!〕

宝の肩を掴んで、こちらに振り向かせると、涙を流したまま石になっている宝がいた。

そんな夢…。

気付くと7時になっていた。

美麗からメールが入っていた。

『7時30分にカラオケJN集合っ☆』

宝のことを考えたら行かないのが1番だと思っていた。

だけど、行かなくて美麗達とギクシャクするのも嫌だった。