そんな事とは裏腹に修学旅行の準備は着々と進んでいった。

私の班は私、川瀬秋花・美崎伝・木目直人・中野涼介・深井光太・倖田雪女の6人だ。

私からしてみれば不公平な班である…。

「雪ちゃん!!うちの班何で男が4人もいるの!?」

「人数あわせだよ…きっと。」

時は席替えしたばかりの4月下旬。

私は仲良くしていた子達によく愚痴をこぼしていた。

「うちの班最悪だよお…。」

「大丈夫だよ♪嫌だったらうちの班おいで☆」

と裕貴はいつもなぐさめてくれた。

私は自分のレベルを下げたくなかったんだ。

雪女はどっちかっていうと目立つほうではなかったから。

だからクラスでもあまりしゃべったりはしなかったんだ。