そして千は塾へ行くために光と病室を後にした。

2人が帰った後、私は一人でずっと考えていた。

私と…千のことを…。

そう…お互い受験生なのだ。

普通だったらこんなこと考えないだろう。

だけど私は…考えてしまっていた…。

私がいると、千の勉強の邪魔になるんじゃないだろうか?

千は頭が良いから、たとえそんなことなくても、私は?

千は結構尽くすタイプだから、頻繁に"会いたい"とか言ってくる。

それはきっとこれからも変わらないだろう…。

千に"会いたい"なんて言われたら、私は断れないだろう。

私も"会いたい"から。

このままじゃいけない…。

別れなくちゃいけない…。

また…?

誰かの時と一緒だ…。

自分勝手で振り回して…。

…東西…

千を東西と同じ目に合わせるの…?

千の悲しい顔を見るの…?

私もまた…辛い思いをするの…?

だけど…決めなきゃ…。

今の私には、受験と恋愛の両立なんてできないから…。