プリクラを半分に分け、時間も時間だったのでそのまま別れることにした。

帰り道で…姫に会ったんだ。

「姫!!」

「あ…秋花。」

私と目があった瞬間に姫は泣き崩れてしまった。

私はすぐに姫に駆け寄った。

「姫?どうしたの?何かあった?」

「私ね…フラれちゃったんだあ…暁君に…。」

私は"大丈夫だよ"って"辛かったね"って言ってあげれなかった。

だって私も暁君がすきだから…。

私の心には少なからず姫が暁君にフラれてよかったっていう"安心"が生まれてしまったんだ。

心から姫を…心友をなぐさめてあげることができなくて…。

そんな自分が嫌いだった。

ごめん。

そんな私に気付いたのか、姫は少しずつ別の友達と行動するようになっていった。