夏休みの中間頃に行われる花火大会に、私は部活仲間だった美紗を誘った。

花火大会の日までは勉強に励んでいた。

花火大会当日、私は焦っていた。

「も~!!お母さーん!!浴衣着付けてくれないと美紗と行けないじゃん!!」

私は大きな声で叫ぶ。

「わかったわよ!!こっちきなさい。」

お母さんに着物を着付けてもらい、コテを温めている間、メイクをした。

「やっぱ~夜だから~映える色がいいかなあ♪」

鏡の自分に向かって独り言を言っていると、おじいちゃんが到着した。

「秋花~おじいちゃん来たよ~!!」

お母さんの声で我に返る。

「やばっっ!!ちょっと待って~!!」

私は急いでメイクをし、髪を巻いて頭をセットした。

「行ってきまあ~す!!」

そう行っておじいちゃんの車に乗り込んだ。

「駅前のコンビニで待ち合わせてるの。」

おじいちゃんに一言言うとおじいちゃんはアクセルを踏み、車を発進させた。