なんだかんだと日にちが経って、いよいよ手術の日。
母親は3日前からの絶食が辛かったそう。
私は前日までちゃんと働いて、当日病院に直接行った。
母親は手術着に着替え、ICUのベッドにいた。
私はそんなに心配してなかった。
明るく話してて、4階の手術室まで一緒に行き、母親は歩いて部屋に入っていった。
これから手術を受けるヒトが歩いて手術室に入るなんて、なんだか驚きだった。

手術は、麻酔が効いてくるまでの30分の時間を入れて、2時間程の予定。
特にちゃんとした待合室みたいなモノはなく、私と父親は手術室脇の椅子がかたまって列べてある所に座った。
そんなに心配はしてないものの、やはり心配ということで不安になってきた。
そんな不安を吹き払うように、父親と談笑しながら過ごした。
途中、ダンナさんが手術らしく、50代くらいの奥さんが一人だけで待っている椅子にかけた。
一人も不安だろうな、と思う。