入院翌日、病院へ行った。
海の近くの田舎の病院。
家からバスと電車で2時間近く、そして駅から15分、寂れた雰囲気の商店街を歩いた。
隣のクリニックは新しくてすっごくキレイなのに、入院棟の病院は古〜い感じで、とても綺麗とは言えない建物だった。
母親は広い変な形の個室にいた。
そこしか空いてなかったのだそうだ。
母親もべつに重く考えてなかったし、二人でギャアギャアしゃべってた。
ただ、ノーメイクで髪もセットなしで、病院の寝巻を着ている母親は、いつもより弱々しく見えた。
二人でなんで便が詰まったのかね〜って話した。
母親いわく、2週間位前から便が出にくかったけど、いつも便秘気味だし気にしてなかったんだけど、血が混じったりしたのが気になったし、やはり便が出なくて苦しいから病院に行ったそう。
私にも早く詳しく話してくれればよかったのに。
そんなに頼りないカナ。
娘に余計な心配かけたくなかったんだろうし、母親自身もたいしたことないと思ってたんだろうな。
とりあえず1週間絶食して点滴して様子を見るそう。
先生が明るくて感じが良いと、母親は喜んでいた。