「由香はゆっくりして行って
では お邪魔しました」

と 玄関に向かった

もちろん 卓也は名前を呼びながら

追いかけてきた

私は唇を噛みしめて 泣かないように

頑張った

でも 卓也には それが分かったみたいだ

「おい!綾香」

と 玄関先で呼びとめられ

すぐに車に乗せられた

「何があった!言ってみろ!!」

「なにも無い!!」

「母さんが何か 言ったのか?」

「違う なにも無い!!」





もう我慢の限界

我慢してたのに

ついに涙が溢れた