「海斗!海斗ってば!」



「・・・何・・・?」



「あの娘可愛くない!?」



あんまり裕也がうるさいから、仕方なく俺は教室の窓から校庭を見下ろした。

満開の桜に囲まれた校庭の中を入学式を終えたばかりの一年達が騒ぎながら靴箱に向かっている。

時々俺達を見上げて赤くなりながらキャーキャー騒いでる一年も居る。