「いつまで寝てんだよ」 私の横にしゃがみこみ、頬杖をつきながら見下す瞳にぞくぞくする。笑顔の椿君も好きだけど、この意地悪な顔もすごく好き。 椿君の手が近づく。その綺麗な指が私の首に触れ、徐々に力が込められる。息ができない、頭痛がしてくる―― けれど、この危うい行為が私は好き。椿君を間近に見ることができるし、私の生死を彼が握るこの瞬間、すべてを椿君に支配されているみたいで心地良くて、すごく安心する。