真菜のペースはまた上がっていく!!
パクパク・・・モグモグ・・・
「美味しい!!」
開始35分を過ぎたところで、
55枚で並んだ。
真菜は更にペースが上がる。
美味しい・・・
美味しい・・・
こんなにご飯が美味しい・・・
私の胃袋は宇宙なの?
私の胃袋は宇宙だぁー!!!
パクパク・・・モグモグ・・・
そして63枚目を手にした時、
「ビィーッ!!」と、ブザーが鳴った。
真菜が振り向くと、
亜由美がもうダメとという顔をしてた。
『終了ぉぉぉー!!!』
「うぉぉぉ。」
『亜由美さんはもう限界のよです。
よって、相田真菜さんの勝利!!』
「「「「うぉぉぉー!!!」」」
真菜の勝利に歓声が上がった。
真菜・・・やった・・・
「真菜ちゃん、負けたわ。」
そう言う亜由美に真菜はニコッと微笑んだ。
亜由美は真菜の左腕を持ち、
高々と上げた。
「「「真菜!! 真菜!!」」」
会場は真菜コールにつつまれた。
「ありがとう。」
真菜は何度もお辞儀をした。
真菜、おめでとう・・・
俺も心から拍手を送った。
そして、勝者のインタビューが行われた。
『真菜さん、おめでとうございます。』
『ありがとうございます。』
『自信はありましたか?』
『いえ、亜由美ちゃんは強敵だから
自信はありませんでした。
ただ、この会場の食べ物を
全部食べる自信はありました。』
「「「うぉぉぉー!!!」」」
真菜の強気な発言に会場は沸いた。
『誰にこの幸せを伝えたいですか?』
真菜はチラッと俺の方を見て、
『そこにいる、私の彼氏に伝えたいです。』
会場の視線は一斉に真樹に向けられた。
『最後に喜びの言葉を一言。』
『みなさん、今日は応援に来てくださって
ありがとうございました。
みなさんの声援のおかげで
勝つことができました、本当にありがとう。』
真菜は深々とお辞儀した。
「こっちこそありがとう!!」
そんな嬉しい言葉も飛んできた。
『今日はみなさんに報告があります。』
何?何?とざわめく会場。
『私、相田真菜はこの戦いを最後に
大食いバトルから引退します。』
「「「えぇぇぇぇぇーっ!!!」」」」
会場はどよめき出した。
真菜が引退・・・?
なんで・・・
真菜の突然の発言に真樹も驚いた。
『真樹。』
真菜は真樹を見て名前を呼んだ。
「んんっ!?」
俺も真菜を見た。
『私と結婚してください。』
「えっ!?」
「「「えぇぇぇぇぇー!!!」」」
会場は悲鳴にも似た声を上げた。
「真菜・・・」
真菜はとても晴れやかな
やさしい笑顔で俺を見ていた。
「真菜ちゃんそりゃないよ・・・(泣)」
その場にへたり込み泣く宗次朗。
「真菜ちゃん~。」
泣く男の声もあれば。
「真菜ちゃん、素敵!!」
と、言う女の声もする。
会場の視線は真樹と真菜に集まる。
『突然の真菜さんからのプロポーズ!!
彼氏の真樹さんはどう返事するのかぁ??』
「はい。」
俺は一言そう答えた。
「「「うぉぉぉぉぉー!!!」」」
会場はものすごい歓声につつまれた。
『なんと、相田真菜さんが
今、婚約されましたぁぁぁー!!!』
「真樹ぃー!!」
真菜はマイクを置いて、
真樹の胸に飛び込んだ!!
俺は真菜はしっかりと抱き、受け止めた。