=教室=
あれから6日。
何度も忘れようとする。
忘れよう
忘れよう
もう絶対に戻れないんだから
でも健斗との思い出の写真を捨てれずにいる。
それってやっぱりこころのどこかに
忘れたくない自分がいるからかな
「おい ソコッ!!」
ビクッ
――――あたし!?
「安田!」
「えっ?あっ!!はいぃぃぃぃっ!」
なんだ安田か・・・
ビックリした。
安田とはあたしの斜め後ろの席に座っているヤツのことだ。
好きな教科は給食。
給食の時間になったらパッと目をあけてパンを何個も食べている。
そして食べ終わったらまた寝始める。
だから話したこともあまりない。
まぁ安田のことはどぉでもいい。
とりあえずあたしじゃなくてよかった。
それだけ