「あたしも、そんな長い時間を一緒にいてくれる人と出会いたいな・・・」


遠くを見つめてハルは言った。



「・・・バ-カ」


「え?なんか言った?」


「なんにも」


お前のことずっと想ってる奴が目の前にいるよ。


気づけよ・・・----



「ハルはさ」


「うん」


「まだ圭が好き?」


「・・・好きかな」


「そっか」


俺は気持ちを隠す様に、ハルの目の前にあったホットミルクに視線を向けた。


「でもね」


「ん?」


「また付き合いたいとは思わないの」


「は?」


ハルが言ってる意味が分からない。


「あたしと圭はね、あたしが告白して付き合ったの」


笑顔で懐かしむ様にハルはポツリ、ポツリと圭との過去を俺に教えてくれた。



「圭とは、告白するまで話したことなかったから、フラれる覚悟で告白したの。


でも答えはOK。


嬉しすぎて、OKされたのが現実か分からなかったの」


「ハルはバカだな」


「うるさいな」


ハルが頬を膨らます。


俺は笑ってハルの頭を撫でた。