『おはよーっ!』




数日後。



朝いつものように教室へ足を踏み入れたあたしは、すぐに異変に気付いた。




『遥!?』




教室の後ろのロッカーの前で、遥は手で顔を覆いながら泣いていたからだ。






『どうしたの!?何があったの!?』




慌てて遥に駆け寄ると、あたしはそう声をかけた。





『あはははっ』





聞き慣れたあの笑い声。



その声の先に視線を向けたあたしは、すぐに彼女達が遥に何かをしたんだと悟った。