『俺、練習試合あるから』





しばらくして圭は…


凜にそう言ったあと…練習をしていた部活の輪の中へと走っていった。







『ねぇ静菜。大倉くん、カッコイイでしょ?さっきいきなりグラウンドにいたからビックリしちゃったよ。練習試合らしいんだけどさぁ』






ねぇ神様。



あたしの恋は……


許されないものなのですか?





幾度も辛い試練のようなものを与えるのは…


何故なんですか?






存在するのかも分からないような神様に……――




あたしは心の中で…


そう問い掛けていた。