『大倉くんね、頭もいいのにサッカー部では一年生でレギュラーなんだよ!すごくない!?』





嬉しそうに…凜があたしにそう聞いた。







圭……


今、頭いいんだ?




サッカーも…


ずっと続けてたんだね。




それに一年生でレギュラーなんて…


凄いじゃん。








『凄いねー、大倉くん。ビックリだよぉ』





あたしは圭を見ないで。



凜だけを見つめながら…


そう言った。





だって…


視界の端に映っていた圭は…


ジッとあたしのことを見ていたような気がして。




凜に怪しまれたくなかったんだ。