『なんか今日超元気じゃない?いいことあった?』
『えっ?そうかなぁ』
『うん、絶対あったよぉ、静菜のそんな顔初めて見た』
そして遥と会った翌日、あたしの隣で笑った凜にも、ふと友達以上の何かを感じたんだ。
親友って言えるほど、まだ凜のことは深くは知らないけど。
凜はあたしに笑顔を取り戻してくれた子だから。
だからそんな凜も…
あたしにとって、すごく大切な友達の一人になっていた。
凜は、昔のあたしのことは何も知らない。
中学生になってからのあたしのことしか知らなくて。
だから親が離婚していたことは話していたけど、何が原因で…とか、どんなことがあったのかは何も話していなかった。
でも知らなくてもいいと思ってたんだ。
だって凜は…
中学生になった時の、あんなに暗かったあたしと友達になってくれたんだから。