『えっ?そんなことがあったの?』




結局お互い待てなくて、電話をした二日後には再会しちゃって。



なんだか大人っぽくなった遥は、あたしを見つめながらそう言った。





『うん……なんか複雑でめちゃくちゃでしょ?親に振り回されちゃってさ』


『でも静菜、よく頑張ったね。偉いよ本当に』





遥には全てを話した。


離婚する原因になったあの日のことも。


お母さんが病気になっていたことも。


圭を…

傷付けてしまったことも。





『でも…確かに大倉には言えなかったよね。あいつんち、今も普通に生活してるんでしょ?』


『うん…多分』


『なんか私に出来ることない?もしあったらさ、何でも言ってね。私は静菜の親友!なんだからね』


『ありがと…』





久しぶりに会ったはずの遥は…


以前と何ひとつ変わらず、あたしの心を優しく包んでくれて。



変わらない笑顔を見せてくれた。




やっぱり親友は…


ずっと遥だけだね。