『そういやさぁ…大倉とはどうなってるの?』

『えっ?……あぁ……どうって…何もないよ』

『えっ?一年ちょっと前ぐらいの創立記念日にさ、大倉会いに来たでしょ?』

『あぁ……うん…』

『あれから大倉何も言ってこなかったからどうなってるか気にはなってたんだけど…私も受験とかでゴタゴタしててさ。卒業してからは中学も別々になっちゃったでしょ?だから全然会うこともなくなってさ、話も聞けなくて』

『そっかぁ……。まぁ圭のことはそのうちまたちゃんと話すよ。だから近いうち会おう!その時に全部話すから』

『うん、そだねっ。じゃあまた連絡するよ!静菜もいつがいいかまた連絡してね』





遥と電話を切った後…


久しぶりに圭のことが頭に浮かんでた。





ずっと考えないようにって、忘れようとしていた圭の顔。



優しい声。


大好きだったあの笑顔…。




体中で…

圭のことを思い出した。





圭……今なにしてるのかな?




勝手過ぎるって分かってるけど…


なんかふと…

今、圭に会いたいって思ってる自分がいた。