「「「はッ?!」」」
島崎先生の言葉に。
私以外の3人の声が被った。
“お借りします”って…。
猫の子じゃあるまいし。
“はい、そうですか”なんていくわけ…。
そう思ってたのも束の間。
…グイッ。
私は島崎先生に手を引かれ。
走りだしていた。
『ちょッ!!島崎先生?!』
「ゆっくり走りますから。
気をつけてくださいね」
……イヤイヤイヤ!!
そう言う問題じゃない!!
なんで私が島崎先生に手を引かれなきゃならないのよッ!!
「茜ッ?!」
私を呼ぶ一美の声が遠退いていく。
『……ッ?!』
手を振り払おうと力を入れたら。
私の手首を掴む島崎先生の手にも力が入った。