ドキっと私の胸がなる
「そんな心配しなくても
ならないから!」
かぁ―と顔が赤く
なるのが分かる
照れ隠しに
バシンッと陵の腕を叩く
陵がふっと笑うと
私の手を握ったまま
止めてある車の方に
引っ張っていく
「陵
足」
「足?」
「…ヒールで歩いてたから痛い
だっこ」
「子供か!!!」
勢いよく陵がツッコむ
陵はまだ瀬川君が
見てるのを確認してから
私を軽々しくお姫様だっこする
ちょっと誇らしげに
笑うと車まで私を運ぶ
車までつくとストンと
私を降ろす
…王子様みたい
ふと思う
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