5時頃に家の前に
お迎えが来た


外に出ると30代ぐらいの
優しそうなおじさんが
私を待っていた


「美姫お嬢様ですか?


貴方の母上から
貴方を迎えに行くように
頼まれましたので
お迎えに上がりました」


そう言うと後ろの座席の
ドアを開ける



「ありがとう」



私は少し微笑んで
車に乗る



会場へ着くと思ったより
大きなパーティーで驚いた



会場内へ入りお母様を探す

キョロキョロしていると
後ろから不意に話しかけられる



「誰か探してるの?」



その声は毎日聞いている
声だったからすぐにわかった


「せ、せ、瀬川君!!」

瀬川君は少し笑って
頭をペコリと下げる


イ…イケメン!!!!


あまりのかっこよさに
絶句する


「大丈夫?」


瀬川君があっけにとられている
私を見てクスッと笑う