うん


本当に


ムカつくぐらいに


結菜お嬢様の前だと
優しいを通り越して
デレデレしてるし


いつもこんな可愛い
妹欲しいって言ってるし



…俺の事はあごで
使うくせに


「結婚かぁ…」


お嬢様はまだ
1人でうっとりしている



「お嬢様


パーティーに着ていく
ドレス新しいのを
ご用意致しますか?」

お嬢様は現実の
世界に引き戻されたよう
に答える

「え―


前のでいいよ!

だってドレスそんなに
いっぱいあっても困るし」

「そうですか?

でも瀬川さんに会うのでしたら
新しいのがいいかと」

俺はにこっと笑う



これは皮肉と


ほんのちょっとのヤキモチ