「心配ですよ


なんかやらかし
そうですもん」



「やらかさないもん


子供じゃないんだから!」


「そうやって
すぐムキになるとこが



子供かと」


「ムカつく~!

稜はいっつも美姫を
子供扱いするんだから


いいもん

康次君は子供みたいに
無邪気な人好きって
インタビューで
言ってたもん―!!」


「ふ―ん


もしかしてさっき
俺が栗山梨杏好きだって言ったから
ヤキモチやいてます?」





ヤキモチやいてんのは
俺も一緒か



あんまり興味ない振りして
バレないように頑張って
余裕ぶって


なんか俺カッコ悪いな


本当は余裕なんて
一ミリもないのに


「や

ヤキモチやいてないから!


ていうかやっぱ
栗山梨杏好きなんじゃん!」

やべ

めんどくさくなりそうだから

言わないでおこうと
思ったのに自爆しちゃった



「そりゃ



可愛いし
美人だし
巨乳だし」


「…美姫も
それなりに胸あるもん」


「栗山梨杏と張り合って
どうすんの


ていうか美姫のが
俄然可愛いよ?」

そう言って
なくなりかけた余裕
を建て直してからかうと


かぁ―と
お嬢様の顔が赤くなる


「機嫌なおりました?」