「お嬢様

ご飯ができました」


俺がトントンっと
ドアを叩くと


お嬢様は機嫌よく
出てくる



「…どうかなさったん
ですか?」


「え?

分かる?」


「はい

お嬢様は非常に
顔にでやすいので」


「え~

そうかな?

あのねお母様の
お友達がパーティーに
招待して下さったの


ごちそういっぱい
食べれると思うと
嬉しくて」



「食べ物の事しか
考えてないんですか」

「違うもん

有名人がいっぱい
来るんだよ!


ほら

美姫の好きな俳優の
瀬川康次君とか!」

「あ~」


「そんな興味なさそうに
答えないでよ!

あ!あの子も
来るっていってたよ


アイドルの栗山梨杏ちゃん」




まじか

すごくファンなんだけども

お嬢様1人でいかせるのも
心配だし…


「同行させて
頂いてもよろしいでしょうか」


「好きなんだ?」



「いや

お嬢様が心配ですので」


「うそ―

稜は美姫の
心配とかしないもん」


…何だそれ