「圭介くんは、優しいし、かっこいいから大丈夫だよ。」

と絢音によく励ませされる。
こんなことを言ってくれるのは、
もちろん

絢音だけ。


あー。

俺って情けないな。

いつも、

絢音に、
守られて、励まされて。

男なのにさ。

逆だ。

僕が守らないといけないのに。

幼馴染。

僕にとって、自慢の幼馴染。

それと。

好きな人。

変なきもちだ・・・・

これが、恋人関係なら

どんなにいいのだろうか


「・・・・・っ」

僕の目の前の景色が、

ぐるぐる回っている。

「圭介くん!!けいす・・・・・・」

声が聞こえなくなっていく。

頭が痛い。

同時に心が。

もしかして

悪魔のあれか・・・・

大切な人って。

絢音か・・・