―翌日―
『俺、姫花のこと好きなんだけど‥』
昨日から、頭の中をグルグル回るこのセリフ‥
『好きなんだけど‥』
『好き‥』
「―ギャーっ!!」
頭が可笑しくなりそう‥
違うよねっ!?違うよねっ!?アレは酔ってたからだよねっ!?‥
「姫花ぁーっ!!バンバンうるさいわよーっ!!起きてるなら、早くご飯食べなさいーっ!!」
あ、ヤバッ!!壁をバンバンやってたみたい‥。
「はーい!!すぐ、行きますっっ!!」
―へっ?
急いでリビングへ行ったら、目に入ったのは‥‥お兄ちゃんの姿‥‥。
「なななななななーっ!?」
なんでいるのーっ!?
「朝から、うるさいわね!姫花っ!!早くこっちに来なさいっ!!」
ややっ、だってぇ~!!
気まづいよ~っ!!
「昨日は、ごめんっ!!なんか‥酔ったみたいで、迷惑かけたらしいから‥」
―へっ?『らしいから』!?
ら・し・い~っ!?
「えっ、もしかして‥昨日のこと覚えてない‥とか?」
「え?うん、酔ってたから‥」
‥‥―なーっ!?
「そ、そっか‥ううん、平気だよ‥」
「そうか?ならいいけど‥」
「う、うんっ!!」
―最悪だ。