「あらら‥」

私ゎ思わず声を出してしまった。
お兄ちゃんはビールに弱い。1回今日みたいに,むりやり飲まされたことがある。その時は,すぐにぐっすり寝てしまった。

「松本‥てめぇ‥ヒック‥」

あーぁ‥酔っちゃったよ‥

「うん,いい子だ。―あっ姫ちゃん久しぶりー!!」


そう言って,抱きついて来た松本さん。名前憶えてたんだ‥なのに、わたしは‥ごめんなさいっ!―って!?


「ギャーっ!!」


抱きつかれてることを思い出し、叫ぶ私。


「コラっ!!姫花(ヒメカ)ちゃんを離しやがれっ!!」

「‥恵子(ケイコ)さん~‥」


『ゴツン』という音を立てて私から松本さんを引き離す恵子さん。


「‥いてぇなぁ‥何すんだ恵子っ!!あれはただの挨拶だぁっ!!」

「姫花ちゃんが嫌がってたでしょ!?」


恵子さんは私の親戚でパーティーに誘ってくれた人。恵子さんも東京にいて、今日久しぶりにここに帰って来た人の1人。今は大学生。