今日から、夏休みっ!!
楽しい、楽しい夏休みっ!!のはずだったのに‥―

なんで,
こうなってしまったのだろう‥


「お‥お兄ちゃん‥‥‥酔ってるよ‥?」

目の前には顔を真っ赤にしてる‥お兄ちゃん。

「酔ってねぇし‥ヒック‥」


いや‥ばりばり酔ってますって‥
まぁ,無理ないか‥

それは,数分前のことだった。

―――――‥
―――‥

「ほれ,ほれっ遠慮せずに飲めよ」

この人はお兄ちゃんの知り合いで社会人‥?
(何の仕事かは知らないけど‥)

久々に東京から帰って来たから,マンションの2階に住んでるお兄ちゃんの所でパーティーをしてるみたいで,1階に住んでる私も誘われて,来たらコレだ‥。


「いや‥俺,まだ未成年だし‥」


お兄ちゃんは困った顔でそう言った。

お兄ちゃんはまだ,高校2年生‥ビールなんて飲んじゃダメだ。


「寂しいなぁ‥久しぶりに会ったのに‥お願い事聞いてくれないなんて‥」


そう言って,しょぼんって顔をする,お兄ちゃんの知り合い‥。(名前忘れた)


「いや‥松本‥―」

「やーい!!いいから飲めいっ!!」


お兄ちゃんが言い終わる前に,松本さんって言う人がむりやりお兄ちゃんにビールを飲ませる。