天からの光が無くなり、次に現われたのは左半分が消えた半月だった。 半月がほの暗く世界を照らす。 『さぁ行きましょうシルク、アバンカールドへ』 「……うん!」 こうしてシルクとミカエルは第五の大陸アバンカールドへと向かって行くのだった。 「僕を導いておくれ――『タラリア』」 黄金の翼をはためかせ、シルクは海を越えた。 そしてたどり着いたその場所にはもう他の三大陸の王が顔を揃えていたのだ。