―楓―
『ぎぃやぁぁぁぁぁ…!!』
戦っていると突然叫び声が聞こえてきた。
な…何や?
まさか…玲央奈がキレてターゲット殺したんやないやろうな…?
それやったらヤバイな…。
十手を戻し、手を広げた。
「雷神刀…"陰怒雷"。」
雷が刀を作り、刀を抜いた。
「すんまへんなぁ~。うちのガキが何かやらかしたみたいやからさっさと行って叱ってやらないかんねん。そろそろ終わらせようか。」
ハーヴィスに向かって斬りかかった。
左の十手で受け、右の十手で殴りかかってくる。
刀を引いてしゃがんで避け、ハーヴィスに斬りかかる。
十手で受けてハーヴィスは後ろに下がった。
「召雷…地雷蜘蛛!!」
ハーヴィスの真下から雷が襲いかかる。
それをハーヴィスは飛び上がって避けた瞬間に刀を鞘に納めて俺も飛び上がった。
「召雷…雷爪一閃!!」
だが十手で受け止められ、体を爪で斬られた。
俺の…雷爪一閃が止められた…?!
着地した瞬間にハーヴィスに斬りかかった。
「ちぃっ…!」
ザンッ!!
ハーヴィスの体を斬った。
「ブラッドクローズ!!」
血の鎌鼬が俺の体を斬った。
「お前…わざと斬られたんやな…?」
ハーヴィスは頭を抑え、うずくまる。
「時間が…近付いたか…!!」
時間…?
ハーヴィスは逃げようとする。
「待てや!!」
「私を…追って…裏扇杜まで来い…!そうすれば…全てがわかる…!」
振り返ってハーヴィスが俺に言った。
「期待して…待っておく…。私を…眠らせてくれる…かもしれない…お前の存在をな…!」
そう言ってハーヴィスは闇の中へと消えた。
裏扇杜……。
全てがわかる…か…。