とにかく接近戦には気をつけなやね~。


結構噛まれたら痛いんよな…。


「雷神爪"刃獣瘰"。」


手元に雷ができ、雷を纏った十手が出てきた。


「武器か。」


十手を見てハーヴィスが言った。


「そうや。行くで!」


十手を回してハーヴィスに近付き、殴りかかった。


ハーヴィスは避けて、爪で斬りかかる。


十手で受け止め顔面に蹴りかかった。


しゃがんで避けてハーヴィスは後ろに下がる。


追撃しようとハーヴィスに殴りかかった。


「くらえ!」


ハーヴィスは俺に向かって雷を飛ばした。


俺は十手でその雷を受け止めた。


「自分の能力って言ってもそんな使い方したことなかったわ~。勉強になるわ!」


十手に蓄積された雷をハーヴィスに向かって飛ばした。


この距離やからさすがにダメージ喰らっとるやろ。


「……意外と簡単に出るもんだな。」


なっ…何…!!


ハーヴィスの手には刃獣瘰が握られていた。


刃獣瘰まで出せるんかい!



ハーヴィスは十手で殴りかかってくる。


右の十手で受け止め、左に持ってる十手を回して逆手に持ち、ハーヴィスに殴りかかった。


後ろに下がって避けられ、ハーヴィスは右の十手を俺に向かって投げた。


俺は避けてハーヴィスに殴りかかる。


「アホかお前!わざわざ十手投げてどないするんや!!」


ハーヴィスの顔面を十手で殴った。


するとハーヴィスは笑った。


「こうするのさ。」


ハーヴィスが右手を引いた瞬間に、背中に何かが刺さった。


「ガハッ…!」


それは体を貫通してハーヴィスの手元に戻った。




あれは…刃獣瘰…か…!


「君が扱うのは雷の力。すなわち電力だ。その電力が精通する物…それが電磁力。」


電磁力…?


俺にそんな能力があったんかい…。


「君は君が思うよりもいい能力を手に入れている。なのにそれを50%も使えていない。宝の持ち腐れだな…。」


こいつ…強いわ…。