「ごめんねー真帆ー」

稜の家についた私に夏希が手を合わせる。

「大丈夫だよっ」

心配させないために笑って答える。

「血でてるじゃんっ」

夏希は心配そうに言う。

「大丈夫だよこれくらいっ」

「ほら手当てするぞっ」
稜はそう言って救急箱を出す。

「うん」

「ちょっとしみるかも…」
稜は私の頬を手当する。

稜と私の顔近くなる。

私多分今顔赤いだろうな…
やっぱり近いとドキドキする。

「ちょっとなに2人とも赤くなってんだよっ」

そんな私達に慶太先輩がいった。

その言葉で私達は急いで離れる。

「赤くねぇよ!!」

稜は照れながら言った。



「できたっ」

鏡を見ると私の顔はカットバンだらけだった。

「稜ありがとうっ」

鏡を見ながら私は言う。

「本当ごめんな…守れなくて。これからは絶対真帆を守るから」

稜は私を強いまなざしでみた。

稜の言葉は私の胸に響いた。

「うん…ありがとうっ」

私は思いっきり笑顔で答えた。