「一喜は実家帰んのか?」
「あ〜…帰っかな、可愛いアイスも待ってることだしな」
「犬ばかめ」
“アイス”っていうのは俺の愛犬。
なぜかって?そりゃ…アイスが好きだからだよな。
俺…単純か?
「智哉は実家帰んのか?」
「あ〜…おれは愛する彼女んとこに入り浸るわ」
「…あっそ」
「お前も頑張れよ。チャンスじゃん♪この2週間で落とせばいーじゃん♪」
「はぁ!?」
「グッドラック」
そう言って智哉は帰ってった。
智哉に教えるんじゃなかったな…。
今さら、智哉に由夏のことを教えたのを後悔した。
「はぁ…」
帰る準備するか……
アイツ……元気でやってっかな…
そんなことを考えて荷物をバックに詰めこんだ。
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