「一喜、なんだって?」

「ん〜?電車で帰るって言ったら、一緒に帰ろってさ」



あたしはさっきの電話の内容を真優に報告した。


「へぇ〜珍しいね」


「そうだよね」


「……」

みぃちゃんは、あたしと真優の会話を黙って聞いてる。こっちも珍しいな。




人の話だから興味ないのかな?




でもあたしの考えは違っていた。



みぃちゃんはずっと先のことを見通していた。さすがみぃちゃん!



あたしがそのことが分かるのは、もう少しあとのことだった。